金融労連と同関東地協が2018年旗開きを開催
1月12日、金融労連と同関東地協は共催で2018年旗開きを東京のラパスホールで開催しました。旗開きには、加盟組合、友好労組、国会議員、民主団体など多数の来賓もかけつけ交流し、18春闘での賃上げ、憲法改悪阻止などへの決意を固め合いました。
冒頭、金融労連関東地協の小林議長(さわやか信金従組)が主催者あいさつをしました。小林議長は、急病人を搬送した救急隊員が、搬送を終えた後に自動販売機で飲み物を購入していたことを批判する声が出されていたというエピソードを紹介。匿名の発信が横行する中で、自分さえよければいいとして他の人を責める風潮が広がっているとして、ささやかであってもお互いを思いやり触れ合いを大切にして、1年間課題に取り組んでいきたいと述べました。
続けて全国金融共闘の金子事務局長(全証労協)が来賓としてあいさつをしました。金子事務局長は、安倍首相が「賃上げは企業に対する社会的要請だ」と述べたことや、賃上げ支援の税制導入もあることを指摘。「しかし賃上げ交渉の主役は労働組合だ」として「18年春闘では賃上げが、日本経済の再生に大きな役割を果たすという視点で積極的に取り組むことが期待される」と訴えました。また金融労連の福井(旧武生)信金の不当解雇撤回闘争と合わせて、全損保ゼネラリ分会のたたかいの支援として都労委審問への参加を呼びかけました。
続く来賓のあいさつで、東京地評の久保常任幹事は評論家の櫻井よしこ氏たちが「とてもきれいなチラシ」で憲法改悪を呼びかけていることを紹介し、憲法改悪反対の「3000万署名」の一層の取り組みを訴えました。大門実紀史参議院議員は、生命保険会社の不払い問題、損保ジャパン日本興亜社の違法な裁量労働制の問題、銀行カードローン問題、損保代理店問題などが国会で取り上げられた経緯を紹介し、これらの問題が現場労働者からの告発によることを説明。職場からの問題提起・告発が国会と行政を動かすと訴えました。
東京法律事務所の上条貞夫弁護士は、小学校の時に戦争が始まった経験を話し「あれを繰り返してはいけない。平和を守る原動力は労働運動。私たち労働弁護団も平和を守り抜く年にしたいと思っています」とあいさつしました。
金融労連本部の中島委員長の音頭で乾杯をした後、東京金融共闘の井出議長(全損保)、鈴木副議長(全証労協)、日産センチュリー労組の笠原委員長があいさつをし、東京都議会の河野ゆりえ都議が、都議会では野党共闘を分断した小池知事への批判が強まり、傍聴席からヤジがとんでいると報告しました。
旗開き後半では加盟単組と友好労組の紹介がおこなわれました。その中では「昨年は取り組みが不十分で組合ニュースもあまり出せなかった」とし、同僚から「組合ニュースが出ていないね」と言われ「関心をもたれているのがわかった」として「今年はニュースを出します」という決意も語られました(飯能信金労組)。
また、3行の経営統合をひかえている八千代銀行従組は「5月1日に合併してきらぼし銀行になる。労働組合として不利益変更に対してはたたかっていく。新人事制度提案が出てくる山場を迎えているが、大きな不利益がある場合、再び皆さんのお力をお借りすることになります」と訴えました。
東京地連の関東地協への組織統合で東信労から名前の変わった関東金融労組は、30年近く続けてきた大手信金を中心とする職場への宣伝活動について「宣伝活動は目に見えなくても結果が将来出てくる。チラシを配ると鞄にしまう人がいる。なにかあったときに見るのだと思う」と述べ「粘り強く続けることが私たちの運動です」として今後も続けると表明。
続いて金融ユニオン東京からは「個人加盟の組合として体制を整えて、加入してくるいろいろな方を受け止めていけるようにしていきたい」と発言しました。他にも各単組から「来年は20代をもっと参加させる」「ベテランにもうひと頑張りお願いする」など率直な声が出され交流しました。
旗開きは最後に金融労連関東地協の古橋事務局長(神奈川銀行従組)のあいさつで閉会しました。