外資のたたかい解決を祝いました
6月6日(水)、全損保は東京で「外資のたたかい解決報告集会」を開催しました。インド本社のニューインディア保険会社の浅岡博之さんの雇止め、イタリア本社のゼネラリ保険会社の日本支店閉鎖・全員解雇問題は、ニューインディアの浅岡さんは東京地裁で和解合意し昨年12月4日に復職、ゼネラリのたたかいは今年4月17日に東京都労働委員会で和解合意に達し解決しました。
報告集会では、主催者を代表してあいさつした全損保の浦上委員長は、ニューインディアのたたかいでは「浅岡さんを辞めさせるな」の要望書が全従業員の7割から寄せられ、和解後に職場復帰した浅岡さんを、従業員が笑顔で「お帰りなさい」と迎えたと紹介。浅岡さんの職場復帰が従業員みんなの要求でもあったことを実感したと話しました。ゼネラリのたたかいについても、和解合意の成果を組合員だけではなく、全従業員に適用させ「全損保らしい成果を勝ち取ることができた」と報告しました。
弁護団からは、ニューインディア事件について加藤健次弁護士が「雇い止めから5か月で和解を勝ち取り、職場復帰したという争議はあまり経験がない」と全損保の取り組みを評価し、ゼネラリのたたかいについて本田伊孝弁護士は「違法ではないが非常に不当なやり方」に対して譲歩を勝ち取ったのは、たくさんの傍聴支援がかけつけたからだと指摘。都労委の労働者委員の大塚さんは、2か月の期間に6回の調査が入り、大勢が傍聴席を埋めて、都労委調査の後には毎回団交がきちんとおこなわれたことを紹介し「全損保の団結力が労働委員会を動かした」と話しました。
金融のなかまからは全証労協の多田議長があいさつをし、全損保日新支部の管野委員長はゼネラリの団交に参加して、まったく話し合いが進まず、こんな経営者がいるのかと驚いたが、労働委員会の調査に入ってから毎回たくさんの仲間がかけつけたことで解決がはかれたとし「労働組合の力の大きさを改めて感じた」と話しました。
当事者のニューインディア分会浅岡さんとゼネラリ分会組合員に花束が贈られ、浅岡さんとゼネラリ分会の内野委員長から感謝の言葉が返されました。浅岡さんはサマジャンや各支部大会などでの親身な支援に驚き励まされたと話し、ニューインディアの全国の職場を回り自分がいないと職場は仕事が回らず困ることを実感し「これなら勝てる」と思ったと報告。「大変な一年だったが、色々な人の心を感じる一年でした」と感謝を表しました。内野委員長は、労働組合経験もなく何をしていいかもわからない中で始まり、会社代表に解決する意思がないのが明らかで退職せざるを得ない人も出てきたが、たたかいが都労委に移って毎回50名を超える方の支援が労働委員会の心を動かし、私たちも心を動かされたと話しました。そして、今後、分会組合員は全損保のある職場に行けなくても全損保を応援していきたいと「全損保の思いが分会組合員の思いとなった」と報告しました。(浅岡さん、内野委員長発言全文を読む)
最後に全損保本部の荒木書記長が「『たたかいは人を鍛え、組織を鍛える』が先輩たちの言葉だった。今日、たたかったなかまたちの話を聴いて彼らも鍛えられたと実感しました」と述べ参加者一同の一本締めで閉会しました。
(全損保ホームページ関連記事 http://www.niu.or.jp/news/top_news.html)
全農協労連が参加する全国食健連は5月25日~26日に2018年度の総会を開催しました。総会では、TPPなど国会で厳しいせめぎ合いが続く一方で、廃止された種子法に代わる県条例が3県で制定され、野党提出の種子法復活法案が衆議院で審議入りするなど地域からの運動の前進も確認されました。
(全農協労連ホームページ記事 http://www.nokyororen.ne.jp/topic/topic-top.html)
金融労連東北地協は5月11日、仙台行動に取り組み、杜の都信金前での早朝宣伝後、東北財務局および宮城労働局への要請をしました。東北財務局では、東日本大震災の復興支援での「個人版私的整理ガイドライン」の使い勝手の悪さの改善など具体的事例をあげて指導を求めました。宮城労働局では「名ばかり管理職」の「次長職」の実態など報告し改善指導を求めました。
(金融労連ホームページ記事 http://www.kinyu-roren.jp/news/2018/0511.html)