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○関東地協と共催で「2019年旗開き」開催【金融労連】

金融労連・同関東地協共催「2019年旗開き」

金融労連・同関東地協共催「2019年旗開き」


参加単組が新年の抱負を表明

 1月11日(金)、金融労連と金融労連関東地協共催による「2019年旗開き」が東京で開催されました。旗開きは金融労連本部の笹本書記長と関東地協の中島副議長の司会で進められ、来賓からのあいさつを受け、参加単組が新年の抱負を表明しました。



地域金融機関の果たす役割は非常に大きい

 冒頭、関東地協の小林議長(さわやか信金従組)が主催者あいさつを行いました。小林議長は、低賃金と格差が拡大する中で学生時代に受けた奨学金の返済が困難になる労働者が増えていることに触れて、返済負担を軽減する借り換え制度を昨年世田谷信金で実現したことを紹介。「今年はこれを他の金融機関に広げるように取り組むとともに、奨学金を借りなくて済む賃上げを目指す」ことを訴えました。
 全国金融共闘の浦上議長(全損保)が来賓としてあいさつしました。浦上議長は、安倍首相が5年間で17兆円以上の防衛費を予算化し、憲法9条も変えようとすることなどへの懸念を表明。そして「組合員の要求前進への期待も高まっています。集約される要求を見ても賃金引上げが一番多くなっている。頑張っている金融機関の労働者に対して、経営者は雇用の保証と賃金の引き上げでこたえるべき」とし「金融労働者全体で金融労働者を守っていくことに取り組みたい」と表明しました。
 全労連の橋口副議長は、昨年11月開催の中小企業シンポジウムで、帯広信用金庫経営者の報告を聞き「地域金融機関の地域経済に果たす役割の重要性を改めて認識した」とし「金融労連の果たす役割は大変大きい。金融労連の奮闘をお願いしたい」とあいさつし、東京地評の久保常任幹事は「安倍政権は憲法改悪に本腰を入れてくるのではないか」とし、安倍政権の従来の国会運営を無視するやり方への警戒と「憲法守れの取り組みをさらに大きくしていくこと」を訴えました。
 宮本徹衆議院議員(日本共産党)からメッセージが寄せられ、スルガ銀行の不正融資を追及する中で「2015年の1月にはすでに金融庁に相談が寄せられていて実態を把握していた」ことが判明したとし「問題を先送りしてきた金融庁の責任は非常に重大」と批判。「原点に立ちかえった金融行政」の実現を呼びかけました。



猪突猛進ではなく「チョットずつ」進もう

 金融労連本部の佐藤副委員長の音頭で乾杯し、懇談の後参加単組が以下のように新年の抱負を出し合いました。

  • ・従業員組合の盛り上がる活動と金融労連を大きく前進させる一歩に取り組みたい。
  • ・イノシシ年ですが、猪突猛進ではなく「チョットずつ進んでいく」をテーマに頑張ります。
  • ・組合の執行部に選ばれ半年間活動してきました。新しく執行部メンバーになった者も多いですが頑張ります。
  • ・去年5月に合併しました。組合員は少数ですが、労働組合の存在を発揮していきたい。
  • ・今年は東京の信用金庫業界の健康保険組合役員と信金年金の委員を選ぶ選挙の年です。今はほとんど経営側から選出されていますが、働く者の代表を増やすために頑張ります。
  • ・育児のために時間短縮を選択しましたが、すごく大変でした。しかし、金融労連の支援を受けて団体交渉を行い、有給休暇もとれるようになりました。
  • ・金庫職員2000名中、従業員組合は150名ですが、冬の賞与アンケートは1200名分集めました。合併15周年を迎え金庫は15周年パーティーを行わないので、従業員組合としてパーティーを開催し組合の存在をアピールします。


 最後に金融労連本部の中島委員長が「マイナス金利政策をどうやってソフトランディングさせていくか。金融行政の在り方、地域金融の在り方について金融庁に是正させていくことが必要」と述べ「金融労働者に金融労連の存在を知らしめていくことも含めて発信していきたい」と抱負を明らかにしました。
 旗開きは、関東地協上田事務局長の閉会のあいさつと団結ガンバローで閉会しました。

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