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○第80回定期全国大会開催【全損保】

全損保第80回定期全国大会

全損保第80回定期全国大会


結成70周年記念レセプションを合わせて開催

 9月20日、全損保は東京で第80回定期全国大会を開催しました。大会は、議長に米沢谷さん(日動外勤支部)を選任したあと、全労連の野村事務局長、全国金融共闘の金子事務局長(全証労協)、保険共済労組懇談会を代表して生保労連の米田中央副執行委員長、友好労組から損保料率算出機構労組の早田委員長、大同火災海上労組の比嘉委員長から来賓のあいさつを受けました。


仲間の疑問を声に出し労働組合として主張しよう

 あいさつの中で、全労連の野村事務局長は頻発する自然災害への行政の対策が大規模復興事業など大企業の利益優先になっていると批判し、真に住民の安全を守るための災害対策を訴えました。全国金融共闘の金子事務局長は、かんぽ生命が大量の顧客に不利益を与えたとされる問題を紹介し、全国金融共闘は金融機関のノルマ追求が顧客を大切にする営業を妨げるとして、金融行政に規制を求めてきたと述べ、顧客本位の経営をめざす決意を表明しました。
 浦上委員長が2020年度運動方針の提案を行い、米中の“貿易戦争”などで世界経済が不透明になっているとし、日本経済はアベノミクスの下で賃金が上がらず消費が冷え込む一方で、大企業の内部留保が膨らみ続けていることを説明。国民・労働者が安心して暮らせる経済政策とは言えないと指摘。平和と民主主義を破壊する動きが強まると同時に多くの市民が「反対」の声を上げているとして、声を上げていく必要性を訴えました。損保情勢について、圧倒的な寡占状態となっている日本の損保市場で、中小社も競争に巻き込まれ、政策すべてが収益力の強化をめざしたものとなっていると批判。損保の社会的役割が失われ、損保労働者への犠牲転嫁とともに、消費者へも被害を与えるとし、損保に働く仲間の疑問を声に出し、労働組合として主張していくことを訴えました。


全損保結成70周年を機に決意あらたに

 大会では討論に先立って、第5代中央執行委員長の土田高三郎氏から70周年を記念してのあいさつを受けました。土田さんは1960年代の全損保組織の分裂・脱退、その後の住友四君の解雇問題など、ご自身が全損保の執行部として経験したたたかいを紹介。最後に、労働組合活動で得た教訓として、「労働組合の運動は、川上に向かって舟を登らせていくようなものであり、一所懸命漕ぎつづけないと後退してしまう」と語り、現役組合員へエールを送られました。
 その後の審議では、中執、代議員計24名が発言しました。発言では「お客様満足度のアンケートで、『満足度』の評価だけではなく、回収率も評価される」(日新支部)、「4000人の削減で、会社は自然減で進めると言っているが 内部事務など社内での弱者に攻撃が行われている」(日本興亜支部)など職場の歪みや矛盾が報告され、「会社を辞めたいと言っていたなかまが西日本のつどいに参加して元気になった」(日新支部)など、地域で「組合員が集まり語り合う」ことの大切さが確認されました。また、「70周年記念誌を読み富士・朝日闘争を思い出した。全損保の歴史は人間の尊厳を大切にする闘いだったと確信した」(チューリッヒ分会)、「分裂して5年たった。70周年を迎えて本当に全損保でよかったと思う。元委員長の土田さんの話にあったように全損保の舟をこぎ続けていきたい」(日新支部)と70周年を機に決意を新たにする発言もありました。
 討論のまとめを荒木書記長が行った後、2020年度運動方針以下すべての議案を全会一致で確立し、新たな年度の運動をスタートしました。
全損保ホームページ参照。(全損保第80回定期全国大会)


全損保結成70周年記念レセプション

「たたかいとる力を高めるために企業の枠をこえて」

全損保結成70周年記念レセプション

全損保結成70周年記念レセプション

 9月20日、第80回定期全国大会終了後、主婦会館プラザエフにおいて、全損保結成70周年記念レセプションが開催され、中執、大会参加者、歴代四役、常任中執OB、各争議当時者、友好労組の仲間、多くの労働組合、来賓も含め、155人が参加しました。
 主催者を代表してのあいさつで浦上委員長は、70周年記念誌「たたかいとる力を高めるために企業の枠をこえて」を紹介したうえで「参加者のみなさんとともに『全損保』の未来への展望が見いだせる会になることを願っています」と述べました。来賓を代表して、国民春闘共闘委員会代表幹事・全国労働組合総連合議長の小田川義和さん、参議院議員・日本共産党の大門実紀史さんのあいさつを受け、第6代中央執行委員長高橋順雄さんの発声で乾杯しました。70年の歴史がDVDで上映され、歴代委員長が登壇。第4代中央執行委員長の磯野静雄さんが「全損保を今後も前進させていって欲しい」と現役メンバーを励ましました。
 全損保では、11月9日に70周年を記念してシンポジウムも予定し、秋のたたかいでは、本部オルグや諸会議を通じて70年の歴史を「伝え広げる」運動をすすめることとしています。
全損保ホームページ参照(全損保70周年レセプション)

2020年度 全損保 役員

中央執行委員長 浦上 義人 共栄
中央執行副委員長 山本 佑亮 共栄
佐藤 洋一 損保ジャパン
書記長 荒木 紀彰 日本興亜
副書記長 及川  肇 日動外勤

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