金融労連・同関東地協2020年新春旗開き
1月10日、金融労連は東京都内において同関東地協と共催で2020年新春旗開きを開催し、新年の抱負を述べあい交流を深めました。
旗開きは、金融労連笹本書記長と関東地協中島副議長の司会で進められ、関東地協の小林議長が主催者挨拶を行いました。小林議長は、金融機関への就職希望者が少なくなり、中途退職者が増加している問題で、金融機関が働きがいを感じられない職場になってしまっていることを指摘。営業担当者だったころに、満期になった積立金を「定期預金に」と期待していた顧客から「現金で届けて」と言われ、残念に思いながら届けると「あなたが5年間来てくれたおかげでこれだけたまった。これで、今年娘を嫁に行かせることができる」と非常に感謝された経験を紹介。この時初めて「信金に勤めてよかった」と感激した経験を振り返り、「お客様に感謝される喜びが働きがいにつながる」として「今年は、労働組合が力を合わせて、お互いを認め合いやりがいの持てる職場にしていきたい」と決意を述べました。
主催者挨拶の後、かけつけた来賓からのあいさつを受けました。全労連の橋口副議長は、全国一律最低賃金制度について、京都総評の生計費調査がマスコミで話題になるなど、この間の運動の広がりを説明し「今年の通常国会で制度の実現を目指したい」と述べました。東京地評の杉本副議長は、JMITU(日本金属製造情報通信労組)など、朝ビラやストライキその他の「労働組合が見える闘い」で組合員を拡大している経験を紹介し、「労働者の要求に対応するなら、労働組合に加入する情勢になっている」と述べました。東京法律事務所の金井弁護士は、自民党が憲法改正のポスターを作製したことを紹介し、憲法改悪阻止の取り組み強化を訴えました。
同じ金融に働く仲間として、全証労協の金子事務局長は、中東の緊張から株価が乱高下している証券業界の情勢に触れた後、春闘について「証券会社の決算はまだまだ厳しいが、賃上げめざして頑張りたい」と表明。日産センチュリー証券労組の笠原さんは、日産センチュリーで多くの労働者が辞めていっているが、組合員は会社と交渉を行なっているとし「普通の会社にすることを目指す」と述べました。来賓からのあいさつの後、和服姿の金融労連佐藤副委員長の音頭で乾杯を行い、参加者は歓談して交流を深めました。
後半では、旗開きに参加した組合が紹介され、各組合から以下のように抱負が語られました。
さわやか信金従組
今年は春闘強化月間として、拡大執行委員会を4回にわたって開催し、一人一人の意見を吸い上げて春闘を闘っていきます。
興産信金労組
理事長が黄綬褒章を受章したが、職員には何もない。出産祝い金支給が初産だけなので拡大する要求をしていきます。
神奈川銀行従組
当従組は若いメンバーが執行部を構成していますが、頑張っていきます。
きらぼし銀行労組
シニア行員の賃金の改善を求めています。同一労働同一賃金の視点から、どのように考えているのか、銀行に要請書を出してきました。
関東金融労組
関金労は皆さんの活動を応援し、個人加盟として組合員を増やす取り組みをします。私たちのなかまは、毎週の国会前の行動にも参加しています。
金融ユニオン
あまり拡大が進んでいませんが、メガバンクのリストラもあり、個人加盟の組合が受け皿となる情勢です。がんばります。
以上、参加組合の抱負表明の最後に、金融労連本部中島委員長が「今年は一年間楽しくやっていきたいと思っています。色々な問題に取り組んでいくためには組織拡大に取り組む必要があります。どう取り組むか方針を出して、全体として同じ方向に進む取り組みをしたい」と述べ、関東地協の上田事務局長の閉会のあいさつと団結ガンバロウで閉会しました。
「女性のつどい」開催【全損保】
12月14日、全損保は東京で「自分らしく輝いて生きるために-いま私たちにできること」をテーマに、16年目となる女性のつどいを開催し、61名が参加しました。今年は全損保結成70周年を迎えたことから、例年の取り組みに加えて、全損保や仲間の大切さを実感してもらう場として、4名の女性組合員に話してもらう『話して、聞いて、共感して』をおこないました。
詳しくは全損保HPを開く全損保ホームページ「全損保 女性の集い」
「春闘討論集会・単組代表者会議」開催【全農協労連】
全農協労連は、12月7日~8日、春闘討論集会・単組代表者会議を開催。舘野書記長が春闘方針の原案を提起。続いて3つの単組からの実践報告を受け、国民春闘共闘委員会の野村幸裕事務局長から基調講演を受け、分散会で春闘に向けてどう取り組むのか議論を深めました。
全農協労連HPを開く春闘討論集会・単組代表者会議