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○第84回定期全国大会を開催【全損保】

損保に働くなかまの声を主張し
知恵と力を結集しよう
第84回定期全国大会

第84回定期全国大会

 9月22日、全損保は東京千代田区のエデュカス東京で第84回定期全国大会を開催。2022年度運動方針などすべての議案を全会一致で可決し、次年度執行部を選出しました。


ふれあいを大切にする全損保に感銘 全労連清岡副議長

 大会は冒頭、日動外勤支部の米沢谷さんを議長に選出し、来賓からのあいさつを受けました。来賓としてかけつけた全労連の清岡副議長は、全労連が取り組む「声を集める運動」に多数の困窮した人々の声が殺到していることを紹介。全損保が今年のサマージャンボリーをWEB開催したことに、なかまの触れ合いを大切にする全損保のとりくみに感銘したと話し、コロナ禍でつながり合いを広げ、たたかいの輪を広げることが求められていると訴えました。
 全国金融共闘の金子事務局長(全証労協議長)は、日本の平均賃金は1997年と比べて直近では40万円近く下がっているが、企業が株主に支払った配当金は1990年の4.2兆円から2019年には24.4兆円と5.8倍に増加している。日本の賃金は先進国とは言い難い水準で、非正規急増もあり労働者・国民は消費を抑制していると指摘。日本を代表する大企業の企業内労働組合がどのような役割を果たしてきたかが問われていると批判し、全国金融共闘は今後も全損保や金融共闘加盟組合と力を合わせて労働組合の役割を果たしていくと決意を表明しました。


損保の社会的役割を守ろう

 大会では、及川書記長が一般経過報告を行った後、浦上委員長が、2022年度運動方針を提案。浦上委員長は、損保で働く人の生活と雇用、労働条件に対するリスクが現実のものとなっている実態を明らかにし、この状態が続くと損保の社会的役割の機能が失われ、損保労働者への犠牲転嫁とともに消費者へも被害を与えることになると警鐘を鳴らしました。そのうえで浦上委員長は「そういう今だからこそ、再編・合理化以降の経験と教訓をもう一度再認識する必要があるのではないか」と呼びかけ「今、働く者が声を出して、その声をもとに労働組合が主張していくことで損保の明日と、そこに働く者の明日への展望が見えてくることを確信にしよう」と訴えました。


『今できることは何か』を悩み、取り組み続けた1年

 そして、提案の最後に浦上委員長は、今年、2021年度は集まって語り合う場を大事にして取り組むとしてスタートしたが、コロナの感染拡大が運動全般に大きな影響を与え、直接集まって語り合う取り組みの多くがおこなえなかったと強調。困っている人の問題を集まってみんなで考えるから励まし合え、みんなで行動するから働き続けることができるのに、そのことが困難になっていることが最もつらいと話しました。一方で、テレワークによって職場での会話やコミュニケーションが不足していることから、あらためて集まり話し合うことの大切さが口々に語られるようになったと述べ、そのことを運動の柱にしてきた全損保の存在意義、役割の重要性が再認識されてきた1年間でもあったと振り返り、経験したことのないコロナ禍の中で「本部、支部、独立分会が『今できることは何か』と悩みながら運動を前進させる努力を続けた1年でもありました」との認識を示しました。
 具体的には、「在宅勤務に関する実態調査」では、ホームページやQRコードで回答できるように工夫し、全損保スト権の投票も期間を延長して投票率を下げない努力をおこない、広島での平和の取り組みでは現地のなかまとリモートで打ち合わせて慰霊祭を成功させ、春闘決起中央集会もリモートによる地方組合員の参加や、ユーチューブ配信でこれまで参加できなかった組合員も視聴できるようにして春闘への意思統一を図ったことを紹介。サマージャンボリーも2年続けての中止の重さに悩み議論した結果、8月21日に「TSUNAGARUサマージャンボリー」をリモートで開催し延べ52名が参加した成果を強調しました。(関連記事リンクTSUNAGARUサマージャンボリー)


改善を図るために知恵と力を結集しよう

 そして浦上委員長は「こういう工夫を次年度もさらに広げていくことで、全損保の運動が広がる新たな可能性がある」とし、合わせて「組合員が集まって語り合える状況になれば従来通り全損保らしく組合員が集まって運動を進めていきたい」と述べました。 そして「損保に働くなかまの声や思いを集め産業別単一組織の全損保として、企業や職場の違いを超えて集まって励まし合える良さを大事にし、損保に働くなかまの声を主張し、改善を図っていくために、知恵と力を結集することが2022年度運動方針の骨格です」と提案しました。 大会では、20名の中執・代議員・オブザーバーからの積極的な発言で、職場の実態と課題を明らかにするとともに、取り組みへの決意が表明され、新たに選出された中島副委員長の「団結がんばろー」の唱和で閉会しました。(全損保ホームページ第84回定期全国大会)




2022年度 全損保 役員

中央執行委員長 浦上  義人 全損保本部
中央執行副委員長 佐藤  洋一 損保ジャパン
中央執行副委員長 中島 美智子 日本興亜
書記長 及川   肇 日動外勤
副書記長 江川  将司 楽天損保


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