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○第123回定期大会開催【全農協労連】

全農協労連第123回定期大会

全農協労連第123回定期大会


模索と実践を共有

 全農協労連は第123回定期大会を開催し、7月9日のオンラインによる討論・採決、その後の郵便投票によって2022年春闘総括、2021年度活動の総括、新年度運動方針と本部役員体制を確立しました。


「農業・農協改革」 財界の思い通りには進ませていない

 砂山太一委員長は冒頭のあいさつで、この間の「農業・農協改革」と、その背景にある企業利益を最大化しようとする資本の歴史的な動きについて指摘。同時に「農業・農協改革」を財界の思い通りには進ませていない客観的な状況を作り出しているなかで、さらに攻撃をはね返していくために「声を上げる仲間」を増やすことが必要だと訴え、運動への結集を呼びかけました。
 国民春闘共闘委員会の黒澤幸一事務局長が来賓としてかけつけ、あいさつの中で2022年春闘でケア労働者の賃上げを軸にした社会的な賃上げ闘争の前進を強調しました。


地域の仲間との共闘で前進

 舘野豊書記長は2022春闘の運動方針を提案。コロナ禍のなかでも日常活動を回復させて粘り強い取り組みで要求を前進させたこと、地域の春闘共闘などの仲間との共闘で取り組みを前進させてきたことなど、全国各地の教訓を紹介し、迎える秋期年末闘争では、物価高騰で厳しい農協経営が余儀なくされるとし、政府に責任を果たさせる国民運動を広げ、職場でも自信をもってたたかう構えを作り上げることを訴えました。
 代議員からは「初任給引き上げや若手へのベア回答にとどまらせず、中堅以降の低い賃金を改善させる要求にこだわって春闘をたたかってきた」、「経営者からの提案に対して職場の声を集約して意見書を提出するとともに、諸要求を掲げて交渉準備をしている」、「農協への要請や労働局への要請に取り組み、合併や組織再編とのたたかいにもつながる発言を引き出してきた」、「コロナ禍のなかでも活動を絶やさないように、オンライン学習会を続け、恒常的な学習の場として定着している」など、粘り強い活動や、コロナ禍のなかでの新しい模索と実践が語られました。



代議員の発言要旨から

  • ・賃上げは非常に高いハードルだが、ベアを獲得された単組には頭の下がる思いだ。例年通りの一時金や賃金を死守して、可能であれば、物価高騰分の上乗せも獲得しなければならない。賃金を引き下げて退職者を増やすのではなく、満足な賃金を支給して困難を乗り越えようと訴える視点が必要ではないか。(北海道・単)
  • ・生産資材高騰や米価の下落で農協経営も見通しが厳しい。秋にグリーンウエーブ共同行動として農民連や他の労組と県内の自治体や農協を訪問しているが、物価高騰対策の課題も含め7~8月に訪問・懇談を準備している。(岩手・単)
  • ・専門部で沖縄返還50年のドキュメンタリー映画、インボイス問題の学習会、ハラスメント問題の学習会、マイノリティへの差別や偏見とたたかう映画の上映会などを行い、管理職や役員にも参加してもらっている。社会運動体としての労働組合の役割を果たしていきたい。(文化連労)
  • ・これまで58歳になる年度から賃金が減額される制度があり、経営者側からこの減額をなくしたいと打診があった。良い内容だが、若い組合員からは、目標の増加や自分たちの給与が減額されるのではと不安も出された。職場を一つずつ回り、労組員の意見をまとめ意見書として提出した。諸要求として申し入れる予定だ。組合員の思いにこたえられるよう活動したい。(延岡)

 「全農協労連」No1299から 全農協労連ホームページ 全農協労連第123回定期大会参照



2022年度 全農協労連役員

中央執行委員長 砂山  太一 新潟県農協労連
中央副執行委員長 信川 幸之助 千葉農業労連
中央副執行委員長 甲斐  珠企 延岡農協労組
書記長 舘野   豊 岩手県農協労組
書記次長 星野   慧 全農協労連書記会
財政部長 二瓶  繭子 山形県農協労


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