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○第125回定期大会を開催【全農協労連】

第125回定期大会を開催 全農協労連

第125回定期大会を開催 全農協労連


 全農協労連は7月15日~16日、第125回定期大会を都内で開催。コロナ禍を経て4年ぶりに一堂に会しての開催となりました。代議員の活発な討論を経て2023年春闘の総括や、新しい年度の運動方針と本部役員体制を確立しました。


2023春闘は「元気の出る春闘」となった

 砂山太一委員長は冒頭のあいさつで2023春闘を振り返り、春闘では「国民春闘」に結集して、職場の要求実現、組織拡大と労使対等の組織づくりに取り組んできたとして、運動を実践してきた単組では、要求の前進と活動への確信を得ることができ、「元気の出る春闘」になったと指摘。そうした各地の実践を、今大会で討論してほしいと呼びかけました。
 来賓として駆けつけた国民春闘共闘委員会の黒澤幸一事務局長は、この春闘では1247組合がスト権を確立し、400を越えるストライキが実施されたと報告。国民春闘共闘委員会が追求した、ストライキを構えた「たたかう労働組合のバージョンアップ」によって、賃上げをはじめとした前進を切りひらいてきたことを強調しました。


新年度運動方針と本部役員体制を確立

 舘野豊書記長が春闘総括や2023年度の運動方針を提案しました。コロナ禍で労働組合の日常活動が寸断されてきたなかでも、執行部まかせにせずに仲間の一人ひとりの声と集団的な話し合いに依拠した労組活動で、賃金の引き上げや、労働条件の労使合意の決定原則を守らせる「対等な労使関係」をつくってきた単組の実践を紹介。また未加入の労働組合を含めて、活動への様々な悩みのなかで、全農協労連への期待や関心が寄せられているとし、コロナ禍前の活動の水準を取り戻し、さらに発展させるため運動方針を提起しました。
 討論では、2023年春闘で大幅な賃上げを実現したこと、事業推進など農協事業のあり方をめぐる課題でも団交を前進させてきたことなど、運動の到達点が紹介されました。
 また、対面で交流するなどコロナ禍前の活動回復の重要性や、各地で進む合併などの組織再編のなかで、労働組合の組織強化・拡大の重要性が訴えられました。



代議員発言から(一部紹介)

青年部が活動の起爆剤となるように

 全農協労連青年部では、職場内にある悪しき「暗黙の了解」を払拭するため、オンライン学習会を開催し、全国の「謎のルール」について議論している。
 若年層の労組離れの現状がある。コロナ禍で活動量が減り、活動が見えず労組員が減り、財政が弱まる負のスパイラルを断ち切るために、活動の活性化、組織の拡大が急務だ。オンラインの活用と対面での学習会で知識を深め、自分たちで職場環境を変える実行力を養い、諦めの感情を払拭したい。自分たちで職場環境を変えることが自信につながり、成功例が励ましになって組織拡大にもつながっていくと考える。青年部が労組活動の起爆剤になれるよう努力したい。(中村晋太郎さん 全農協労連青年部)

他産業との共同の学習会に参加

 全農協労連女性部は4月に久しぶりに対面で役員会を開催した。役員会で、九州や四国の女性のつどいの報告があり、労組があることや学習の大切さを確認した。女性部も共闘団体との学習会に参加を呼びかけ、自らも参加することを確認した。その一環として食健連の「学校給食の無償化」の学習会に参加した。公予算となることで経費削減が強いられ地元の食材を選べないという課題があることや、生徒数に応じた栄養士の配置では一人で10校も受け持たなければならず、「食育」などできないという話も印象に残った。こうした課題が知れるのも他産業との共同の学習会に参加できたからだ。地域の農業や、子どもたちの食を守る取組みは加盟単組が地域全体で取り組んでいくべきだ。(桝谷優子さん 全農協労連女性部)

合併に対して7農協労組・互助会、連合会労組が交流・協議

 組織強化・拡大対策を追求することが運動の前進につながる。和歌山でも県一農協の合併に力を注いでいる。いずれの職場も大量の中途退職に苦しんでいる。農業の行方が見えない、ノルマが大変だということに加えて、合併による将来不安で辞めるということがここ2~3年のなかで増加し、単組の運営も事業も大変になっている。
 経営側が農協の総代会に向けて配った県一農協構想案に二つの特徴がある。一つは組織のあり方について非常に美しく描くが、形だけ整えたものだと言うこと。もう一つは労働条件に関わることが一切書かれず、後回しになっていることだ。
 これをどうするのか、7農協の労組・互助会と連合会労組で交流会を行っている。各農協労組で一緒に交渉することを申し合わせ、労組の協議会に交渉権を委任してもらい経営側の交渉当事者を引き出す。合併期日まで約20回の交流と交渉を計画し、未加入労組にも経費負担してもらいながら、県地評にも協力をもらうことを確認した。一つの農協も取りこぼさず取り組んでいきたい。(古井量也さん 和歌山農労連)

以上「全農協労連」No1311から



2023年度 全農協労連役員

中央執行委員長 砂山  太一 新潟県農協労連
中央副執行委員長 信川 幸之助 千葉農業労連
中央副執行委員長 甲斐  珠企 延岡農協労組
書記長 舘野   豊 岩手県農協労組
書記次長 星野   慧 全農協労連書記会
財政部長 二瓶  繭子 山形県農協労


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