金融共闘

トップページ » ニュース一覧 »2024年新春旗開き開催【金融労連】

○2024年新春旗開き開催【金融労連】

金融労連「2024年新春旗開き」

金融労連「2024年新春旗開き」


 1月12日(金)、金融労連、金融労連関東地協は「2024年新春旗開き」を東京千代田区で開催。コロナ感染防止のため4年ぶりの開催となり、金融労連本部、関東地協加盟単組を中心に38名が参加し交流を深めました。


能登半島地震 復興に地域金融機関の役割発揮を

 旗開きは金融労連佐藤一枝副委員長と関東地協上田直也事務局長の司会で進められ、関東地協の倉澤友輔議長(さわやか信金従組委員長)が開会のあいさつをしました。
 倉澤議長は金融業界がビジネスモデルの転換を迫られ仕事の中身が変わる一方で、人員が減らされ地域のお客様もコロナで大変な中で必死に働いている。若者を金融の職場に迎えるハードルが高くなっているが、金融の職場を魅力のあるものにしていきたい。Z世代と呼ばれる若い人たちの言葉に耳を傾け運動の中に迎えていきたい。コロナで人と人との結びつきが薄くなったと言われるが、今日の旗開きや来たる春闘の中で結びつきを強固にして運動を前進させたいと決意を表明しました。
 続く来賓のあいさつでは、参議院財政金融委員会の小池晃議員(日本共産党書記局長)が、地震の被災地能登半島の状況を報告。北陸地方全体の観光産業などに深刻な影響が出ると懸念し、東日本大震災の際に地域金融機関が役割を果たしたとし「今一度北陸被災地の地場産業、地域経済を立て直すために金融業界で働く皆さんとご一緒に力合わせていきたい」とあいさつしました。
 東京都議会の藤田りょうこ議員(日本共産党)は、中小企業がどんどん倒産してしまう状況があり、東京信用保証協会の代位弁済がものすごく増えていると指摘。中小企業をどう立て直していくのかを取り組む労働組合が役割を果たすことが求められていると訴えました。



誇りと働き甲斐の持てる産業と企業にしていきたい

 全国金融共闘の浦上義人議長(全損保委員長)は能登半島地震に関連して、様々な公務公共サービスが削られてきた中で、大規模災害が頻発し対応する自治体職員の困難に言及。損保労働者も全社的に被災地へ応援派遣され保険金支払い準備を進めていて、金融機関全体で協力して被災地復興を進めたいと発言。また、経営者が収益力の強化を最優先する結果、損保で問題となっているカルテル疑惑やビッグモーター関連の事件が起きていると指摘し、社会的役割を果たす金融機関という位置づけの見直しを追及する労働組合の役割に言及。
 春闘について新聞でどこそこの企業は〇〇%と書かれているが、私たちは物価高や生活の厳しい中で不安・不満を抱えている労働者の要求から春闘をたたかうべきで、そうすることで物価高を超える賃金を勝ち取り、誇りと働き甲斐を持って働き続けることのできる産業と企業にしていきたいと決意を述べました。



能登半島地震 羽田航空機事故
「公共を取り戻す」たたかいを

 全労連の黒澤幸一事務局長は、能登半島の地震災害と羽田空港での飛行機事故について、全労連は「公共を取り戻す」取り組みを進めてきた。地震発生から10日を過ぎても被災者が雑魚寝を強いられている現実、航空管制官が20年余りで2割削減され、管制官一人の負担が1.8倍になり「秒単位で飛行機を管理しなければならない」事実を示し、公務員の人員増を含めた「公共を取り戻す」たたかいの意義を再確認しました。
 春闘・賃上げでは大企業の内部留保が525兆円に上り20年間で186%伸びている。報道で、大企業は賃上げ10%を超えるように言われているが、私たちは内部留保の伸びと同じ86%の賃上げを求めてもおかしくはない。中小企業・非正規の要求実現を含めてしっかり訴えていきたいと表明しました。
 東京地評の齋藤康雄常任幹事は、あいさつの中で羽田空港の日航機と海上保安庁機の事故について触れて、日航機の乗客・乗員が全員脱出できたことが幸いだったとしつつ、これまでに日航は本来ドアのところに一人ずつ客室乗務員が配置されるところを削減したいと提案をしたり、脱出訓練等の充実要求にも腰が重く乗員たち自身で自主的に訓練してきたということも耳にしていると報告。さらに航空管制官も800名以上がリストラされていると述べ、新自由主義の下で安全安心が軽視されているとして改善を求めていくことを訴えました。



集まって決意を固めあう場を持てること自体が貴重

 来賓のあいさつの後、懇談をはさんで参加単組の紹介が行われ、参加単組から「若い職員が中途退職していく。仲間が去っていくのは悲しいことで、金融機関を良くしていきたい」「昨春闘は全員2.5%の賃上げだった。今年は10%以上目指さなければいけないと決意している」「職場は非常に人が少なくなっている。銀行はパーヘッドで他行と比較するが、そこで利益を上げるのはおかしい」「金融の職場で闘った男女差別是正の経験を今後に伝えていきたい」など決意が述べられました。
 旗開きの後半には金融ユニオンの裁判闘争で代理人として奮闘した山添拓参議院議員(日本共産党)が駆けつけました。山添議員は「金融労連が旗開きをやっているときいてかけつけました」とあいさつし「こうして集まって決意を固め合う場を持てるということ自体が本当に貴重です。引き続き力合わせて頑張っていきましょう」と激励しました。
 旗開きは最後にさわやか信金従組の中西義貴副委員長が「2024年は始まったばかりでまだ350日以上あります。組合活動をより一層盛り上げていきたいです」と挨拶をして「団結ガンバロー」で閉会しました。



このページのトップへ