全国信用保証協会労働組合連合会(全信保労連)の第65回定期大会が去る令和7年10月12日(日)から2日間の日程で、愛知県名古屋市の名古屋クラウンホテルにおいて開催されました。
一昨年までは新型コロナウイルスの影響で書面開催が続いていましたが、昨年に引き続き今年も対面での開催となりました。加盟単組及び組合員の結束のもと、無事、2025年度活動方針の提案及び2025年度中央執行委員の選出が行われ、最終日には全ての議案が可決されました。
全信保労連は65周年を迎えます。我が国では初の女性首相が誕生し、またアメリカではトランプ大統領の再選により、円安基調の継続や為替リスクの高まりがみられるなど、輸入物価の変動による経済活動への影響が懸念されるなかで中小企業・小規模事業者は厳しい環境に置かれています。我々組合員は、そのような事業者を守るべく、セーフティネット機能の役割を担う金融支援に加え、外部機関と連携した経営支援体制の強化など、広範かつ複雑な課題に積極的に取り組むとともに、より良い職場環境を築き上げていこうと日々奮闘しています。
そして、新たに選出された中央執行委員一同は、より柔軟で持続可能な運営方法の検討も行いながら、現場から生まれる組合員の切実な要求や期待に応えるべく、労連、支部、単組の組織強化と連携強化を図り、「組合員のための労連」の実現に向けて活動に邁進する所存です。
また、「男女共同参画委員会」においては、男女共同参画社会基本法の基本理念の理解を深め、心の健康、男女の子育てやワークライフバランスの視点から、積極的に情報交換を行い、要求を行うことで、男女が共に活き活き働き続けることができる職場の実現を目指します。
今後の労使交渉においても厳しい状況が予想されますが、権利の獲得の為、全組合員一丸となって団結し、知恵を出し合って活動していくことが、労働条件の維持、改善に必ず繋がるものであると信じております。(全信保労連発)
全信保労連 第65期 執行部
| 中央執行委員長 | 石水 輝 | 北海道単組 |
| 中央執行委員 事務局長 | 石井 大統 | 北海道単組 |
| 中央執行副委員長 制度政策委員長 | 石川 明日海 | 東京単組 |
| 制度政策委員 事務局長 | 石崎 寛康 | 東京単組 |
全信保労連第65回定期大会では、初日の10月11日、全国金融共闘を代表して伴邦雄幹事(金融労連中執)が連帯のあいさつを行いました。伴幹事は全信保労連の全国金融共闘の取り組みへの支援に謝意を表明し、とりわけ例年の全国金融共闘統一行動の意思統一集会が、全信保労連の参加により異なった金融業態の労働者が一堂に会して交流する場となっていることに感謝を表明しました。そして、金融の職場では「お客様に寄り添う」という経営理念が打ち出される一方で、経費引き締めによる収益確保が優先され店舗の統廃合や人員削減、手数料の引き上げ・新設が相次ぐ実態を明らかにし、「お客様に寄り添う」と言いながらやっていることは反対だと批判しました。そして、お客様に寄り添う営業をするためには従業員が生き生きと働ける職場が何よりも必要だとし、職場の一人一人の組合員の声を聴き、組合に団結し要求を実現させていきたいと決意を表明し、「同じ金融のなかまとして団結し要求を前進させましょう」と訴えました。(伴幹事あいさつ全文を読む)