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○第121回定期大会を開催【全農協労連】

全国をオンラインでつないで第121回定期大会開催 全農協労連

全国をオンラインでつないで第121回定期大会開催 全農協労連


矛盾と課題を乗り越えよう

 7月10日、全農協労連は東京の新宿農協会館を起点に全国をオンラインでつなぎ第121回定期大会を開催しました。大会では、2021年度運動方針などを討議し、オンラインによる採決と郵便投票によってすべての議案を可決し、新役員を選出しました。


農協と総合事業を守る共同の運動を

 大会冒頭、砂山太一委員長があいさつを行いました。砂山委員長は、この15年で92万もの農業経営体が農業生産をやめ、農協職員が5年間で1万3千人も減っていることに触れ、政府・財界の農協への攻撃が強まるもとで、本来の協同組合としての農協と総合事業を守る共同の運動が求められていることを強調しました。
 来賓としてかけつけた国民春闘共闘委員会の黒澤幸一事務局長は、家族農業を守ろうとする農協労働者のたたかいが、他産業の労働組合にとっても大きな意義を持つと訴えました。また、公務・公共部門の脆弱さや医療や介護の異常な人員不足などの社会的な要因によってコロナ禍が収束しないことを指摘し、コロナ禍のなかで打撃を受けた弱い立場の労働者を、労働組合として仲間に迎えることの必要性を強調しました。
 大会の討論では、合併や統廃合など組織再編下での取り組み、深刻化する事業推進に対する統一闘争の必要性が議論されました。



代議員の発言から

合併の話が出る前から要求を出すべき

  • ・全共連要請で、地域の実情に合った目標設定をしているという話だったが、実態は個人目標となっている。個人ノルマを追及する実態を改め、全共連の指導や奨励金のあり方も変えるように求めていきたい。和歌山で県域合併が予定され、未加入労組との情報交換会を行った。合併の話が出てくる前から要求していくべきだということが明らかになった。学習会や議論を行って、未加盟組織の組織拡大も進めたい。(和歌山)
  • ・統合、再編、合併のなかで定年まで働き続けていける農協の未来像が描けない。30~40代の若い管理職の中途退職が増えている。若い人からは賃金や労働条件よりも、仕事への充実感や達成感を望む声が多い。農家組合員との関係や、仕事に誇りをもって向き合う余裕がなくなっている。農協の事業や仕事の魅力がどこにあるのか、労働組合も仕事を見つめ直し運動として考えることが必要だ。(新潟・単)

毎月1回のオンライン学習会を継続

  • ・全農協労連青年部は、コロナ禍でも「活動を止めない」ということで、オンラインを活用して全国のなかまとつながろうと提起し、毎月1回のオンライン学習会を開催してきた。毎回20人から30人前後の参加があり手ごたえを感じている。引き続き実施を求める声があり継続することを決定した。コロナ禍の中で活動が停滞している単組でも、毎月の学習会に参加することを活動として位置づけてくれるところもある。(全農協労連青年部 関連記事リンク青年部が連続学習会
  • ・これまで単組では労組役員が1年で総入れ替えとなっていたが、それではいつまでたってもよくならないということで、役員を継続して書記長となった。労働組合は大切な組織だと思っているが、職場のなかまと話し合っても温度差がある。学習会が必要だと思っている。オンラインも含めて、学習活動に参加していければと思う。労組の土台がつくれるよう頑張っていきたい。(長野・単)


 第121回定期大会を報じた機関紙「全農協労連」No1287では代議員の大会発言(要旨)に合わせて「執行部からの総括討論」を掲載。「政策課題や平和の問題についても、仲間の要求実現を根幹にすえて取り組んでいる」ことを詳しく説明。「経営者も展望を見いだせない一方で、地域住民の運動で施設等を維持する取り組みも広がっている」とし「農家組合員や地域住民の願いに寄り添い事業をどう考えていくかが問われている」と提起。JA全国大会に向けて「農業・農協改革の背景を掴み合いながら、農家組合員とともに議論を深め合うことが大事だ」と結んでいます。(『全農協労連』No1287から)



2021年度 全農協労連役員

中央執行委員長 砂山  太一 新潟県農協労連
中央副執行委員長 信川 幸之助 千葉農業労連
中央副執行委員長 古井  量也 和歌山農労連
書記長 舘野   豊 岩手県農協労組
書記次長 星野   慧 全農協労連書記会
財政部長 二瓶  繭子 山形県農協労


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